今月の産経EX「坂本龍一 いま、僕が思うこと」は4月に引き続いて坂本龍一さんの米国レポートです。
NY暮らしが20年を超す坂本さん、今回は大陸をまたいでNYと反対側のウエストコースト・カリフォルニア州バークリーについて報告してくれています。

米カリフォルニア州のサンフランシスコ郊外、バークリー。ここは、全米で一番リベラルな都市で、1960年代にヒッピー文化を発祥したり、2002年には対イラク戦争反対決議を市議会が採決したり、としてきました。
そのようなライフスタイルを発信するこの地は、食でも「地産地消」や「食育」の文化を全米や世界にじわじわ広げ、ぼくが住むニューヨークでも多くの人が影響を受けています。
米国発の情報はいまやほとんどタイムラグなく日本に届きますが、「最近ニューヨークのレストランでは、ヨーロッパから空輸していたボトル入りの水をやめ、水道水を使い炭酸水まで自分の店で作る動きが活発」になっているなんてネタは、なかなか届いてきませんね。「坂本情報」を読み進めてみましょう。
火付け役は、オーガニック食材と調理法を約40年間提唱してきた女性シェフ、アリス・ウォーターズさん。バークリーのカリフォルニア料理レストラン「シェ パニーズ」の経営者で、ファストフードが広がる食文化に問題提起し、各地の学校に有機農法を教えたり、ホワイトハウス内の菜園化に影響を与えたことでも知られています。
坂本さんも40周年記念の夕食会に行かれたそうです。世界中にムーブメントを起こすレストランは思いの外こぢんまりとした店構えだとか。そんなお店から「食革命」が巻き起こっているそうです。
よく環境に配慮した消費者のことをグリーンコンシューマーといいますが、エコであればいいだけではなく、クオリティーの高さを求める消費者が出てくることが大切です。(中略)ぼくも若いころは、スタジオに一日中いることが多かったので、丼もののようにすぐおなかがいっぱいになるものをさっと食べて、次の仕事に入ることが多かった。食へのこだわりはそれほどなかったですね。
でも、年齢とともにそうはいかないので、いまは少しだけおいしいものを食べたい、という嗜好(しこう)になり、よりアリスさんの哲学には共感しています。
バークリーで生まれた食文化。それは、大味ばかりだったアメリカの嗜好を変え始めています。
歳を取ったら脂っこいモノは敬遠したくなる・・・ここまでは私も同じ思いですが、そこから先がやはり違うんですね。トホホ
by 日野原信生
【し】しずちゃん、ピンチ!